加藤哲建築事務所

泉の家(2011)
この住まいは二人の娘さんの子育て中であるOさん夫妻の思想をベースに、加藤哲建築事務所の様々な提案で形となりました。
第一の要望は子どもが元気に走り回って遊べる間取り。
これは中庭を軸としてリビング、キッチン、洗面所、玄関ホールを通り抜けて一周できる便利な回遊性のあるプランによって叶えられています。
また、もうひとつの開放感ある住空間という要望には、大胆な吹き抜けと天井高に揃えたハイドアの建具デザイン、仕切りのない広々としたLDKを提案。
住まいを「子どもを育む場所」と捉えた夫妻のまなざし、その先を設計者と施工者も同じく見つめ、本物の素材から感じ取れる香りや感触を第一に住まいづくりに当たりました。
構造・空間設計ともに、お子さま方のすこやかな成長と家族の形を末永く見守る、深い度量を持ち合わせた住まいです。

塀とガレージが一体となった外観計画

外部は要所に杉板をあしらい、あたたかな表情で帰宅の家族を出迎える

庭は歩行エリアと植栽エリアを有機的な曲線で区画

天井までの高さの建具により、リビング・和室をフレキシブルに組み合わせて大小自由な空間に

お風呂の窓から中庭がのぞく開放感と遊び心

建具で目隠しできる家族用玄関と収納量の多いシュークローゼット

天窓の光とともに風も取り込む通気にも役立つ中庭

吹き抜けを見下ろす2階ホールは梁や格子の線が幾重にも交差

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